古今妖魅考原田帯霞旧蔵書判型大本巻冊縦粍作者平田篤胤大壑元瑞玄琢作桂誉正序門人校訂年代等天保年実際は弘化年序弘化年月刊江戸伊吹能舎伊吹廼屋蔵板備考分類考証実際の序文の年号は弘化 交換申請が時間内に処理されなかった場合は、問題が確実に解決されるようフォローアップしてください。
古今妖魅考(原田帯霞旧蔵書)
【判型】大本3巻3冊。縦268粍。
【作者】平田篤胤(大壑・元瑞・玄琢)作。桂誉正序。門人校訂。
【年代等】天保2年(実際は弘化2年)序。弘化2年7月刊。[江戸]伊吹能舎(伊吹廼屋)蔵板。
【備考】分類「考証」。実際の序文の年号は弘化2年。本書は全7巻で、そのうち1-3巻が上梓された。文政3年秋の末で、45歳のころ、江戸で天狗小僧寅吉の出現が話題となる。この噂の発端は江戸の豪商で随筆家でもある山崎美成のもとに寅吉が寄食したことにある。寅吉は神仙界を訪れ、そこの住人たちから呪術の修行を受けて、帰ってきたという。篤胤はかねてから異界・幽冥の世界に傾倒していたため、山崎の家を訪問し、この天狗少年を篤胤は養子として迎え入れ、文政12年まで足掛け9年間世話をしている。篤胤は、天狗小僧から聞き出した異界・幽冥の世界の有様をまとめて、1822年(文政5年)に『仙境異聞』を出版している。少年を利用して自分の都合のいいように証言させているに違いないと批判されたが、篤胤本人は真剣で、寅吉が神仙界に戻ると言ったときには、神仙界の者に宛てて教えを乞う書簡を持たせたりもしている。『仙境異聞』に続いて『勝五郎再生記聞』『幽郷眞語』『古今妖魅考』『稲生物怪録』など一連の幽なる世界の奇譚について書き考察している。1821年(文政4年)に刊行。『本朝神社考』の中の天狗に関する考察に共鳴して執筆した。天堂と地獄が幻想に過ぎないことを説いた(Wikipedia参照)。
原田帯霞旧蔵書。原田帯霞(文化4年~明治4年)は、現・鳥取市(旧青谷町)出身の神官・神職。歌人。国学者(池田家の家譜編集係。尚徳館で儒学・国学を教授)。藩医師(漢蘭の医術を学ぶ、師は吉益北洲・藤林泰助・華岡青洲・箕作阮甫ら。種痘医グループの組織化と種痘の普及。慶徳に召され内科・眼科医)。
★原装・題簽付・美本。記名なし・安政3年の原田帯霞の蔵書印あり。【参考価格(出品時の相場):日本の古本屋で、原装題簽付き美本が、18,000円~19,000円】。
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